創作お話でも書こうかと。なんでかというと、紫雪は人に対して相手や自力を傷つけるかもしれないことをなかなか直接言えないのです…。あまり良くない傾向なのはわかってるんですけど。だから詩にしたり作り話にたとえたりすることが多いです。それを下に書きます。短いですが。伝えたい相手がここを読んでいるのがわかっているので。

或る天気のいい休日。僕は街を歩いていた。
すると、道化が子供向けに風船を配っている。何かの宣伝だろう。
普通の光景として、流して歩き去ろうとした瞬間(トキ)、道化は僕を引き留め、僕に風船がつながった紐を握らせた。何故だろうか。子供向けに配っているはずなのに。しかし、僕はその瞬間は何も思わなかった。
家に持ち帰り、リビングのテーブルにでもつないでおくことにした。
それから何日かたっても萎むことはなかった。僕はその風船と共に過ごす時間をだんだん好きになった。大切にするようになった。出かけるときも邪魔でなければなるべく連れていくようにした。
……………………
幾日もたった頃。僕は忙しくなり、風船のことなどすっかりわすれてしまっていた。いつもリビングにあるにもかかわらず気に留めなくなった。
そして、或る天気のいい休日のことだった。僕は久しぶりにリビングで窓を開け放ち、ゆっくりした時間をすごしていた。
すると、風船を留めていた紐が急にするすると解けはじめ、窓の外へと飛んでいってしまった。
僕はそれを見ていたにもかかわらずなんとも思わなかった。
後になって後悔した。
……………
或る天気のいい休日。僕は街を歩いていた。
すると、道化が子供向けに風船を配っている…