2005-07-12 ■ 詩 詩 〜夕立〜 顔を伝わる涙か雨かわからない液体 昼間の熱を一気にうばい 冷ましていく雨 突然の夕立に走り惑う人々 涙は洗い流してくれても 心までは洗い流してくれない雨 夕立の雨が上がって空に虹がかかっても 心の雲ははれないまま 虹のかかった真紅の空の下 僕はひとり涙か雨かわからない液体を滴らせて立ち尽くす